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【カスタムメイド3D2】節分と風呂の日

カスタムメイド3D2をベースにした二次創作です。
多人数登場させてみましたが、難しかったです。

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風呂といえば身近なものだが、そんな風呂にも記念日がある。
節分である2月3日の三日後、2月6日だ。
「あたしは恵方巻きじゃなくて、高級なお寿司が食べたいの」
星奈は不機嫌に言う。
「えっ!? お寿司って、細巻きのこと?」
「そうよ。だから買ってきて」
「……分かった」
俺は渋々承知した。
そもそも寿司の歴史を紐解くと、恵方巻きは関西で好まれた物で、江戸では多くの具を巻くのは粋ではないとされて細巻きが好まれていたそうだ。
しかし、今はどうだろう?
今では恵方巻きも主流になりつつある。
つまり、星奈の認識の方が間違っているのか、そういう家風だったのかだ。
まあ良い、細巻きだって美味いじゃないか。
俺は最寄りの高級寿司店に連絡して細巻きを手配した。
「あなた、どうしたんですか?」
偶然通りかかったローラが心配そうにしていた。
「実は、星奈のわがままに付き合わされちゃってね……」
俺は事情を説明した。
「そうなんですか……細巻きですか……。あれ、実は私も好きなんですよ〜。特に筋子巻きが美味しいんです♪」
ローラが言った。
「そうなんだ。……という事は、ローラって東北の生まれだったっけ?」
「違いますよ! あなたの握ったおにぎりは好きですけど……」
違うらしい。
「ご主人様、豆まきをはじめましょう?」
今度はパチュリーが通りかかった。
「あー、そろそろ時間だね」
節分の日には、炒った大豆を撒いて厄払いとし、魔を滅する風習がある。
鬼は目に見えないものなので、本来鬼役は居ないらしいのだが……。
俺はそこで一つ閃いた。

「よし、今年の鬼は俺がやろう」
ローラ、星奈、パチュリー、あい、かばん、妙蓮、亜理沙、七人のメイドの前で俺は言った。
「どうしてですか、あなた?」
ローラが不思議そうにする。
「三日後の風呂の日、俺と一緒に混浴する相手を決めるためさ!」
俺はカッコ付けながら答えた。
「え〜っ!?」
七人とも驚いた声を上げる。
「あなたは私の旦那さんなんです〜! あなたと一緒に風呂の日を過ごすのは当然わたしなんです〜!!」
ローラは膨れっ面でご立腹の様子だ。
「ローラとはいつも一緒に入ってるじゃん……」
俺は苦笑いしながら答える。
「それとこれとは別問題です〜」
「ご主人様、さっきのわがままは謝るわ。風呂の日、是非ともあたしと過ごしてちょうだい!」
星奈が手を合わせて頭を下げる。
「……」
パチュリーは考え事をしているようだ。
「星奈さんずるいです、わたくしもご主人様と一夜を共にしたいです」
あいも負けじとお願いしてきた。
「ご主人様、ボクも一緒に過ごしたいよ!」
かばんもしっかりと思いを伝えてきた。
「ご主人様ぁ♡お姉ちゃんの事も、わすれないでねっ♡」
妙蓮も便乗してくる。
「ご主人様、私は毎日でも大丈夫よ?」
亜理沙も恥ずかしげもなく言う。
「いやいや、流石にそれはダメだよ……」
俺は照れて顔を背けた。
「……あの、みんな? 俺と一緒に風呂に入るのは決定事項なのかい?」
「もちろんですよ、あなた」
ローラが微笑みながら答える。
「当たり前じゃない」
星奈が呆れた様子で言う。
「そうよ」
パチュリーは素っ気なさそうに言うが照れているのが分かる。
「そうですね」
あいはニコニコ笑って肯定する。
「ボクとご主人様の仲だもんね!」
かばんは胸を張って言う。
「そうだよ〜♪」
妙蓮は上機嫌そうに答えた。
「まあ、いいんじゃないかしら?」
亜理沙は意味深そうに呟く。
「マジでか……じゃあ、俺に1番多く豆を当てたメイドの勝ちって事で……」
そうして節分大会は開始を告げ、結果としてはローラが勝った。
そして風呂の日当日、俺とローラは当然のように混浴をするのだった。

 

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当然のように混浴