【星造ささむけさんから】ブラジャーの日
『スタイルがいい』というと高身長の美人を思い出すだろうか。
とはいえ、痩せているからスタイルが良いという訳でもないようだ。
モデルのような体形をしていても、その人の身長や体重によっては、太っていると表現される事もあるらしい。
つまり何を言いたいかと言うと……。
「ねえ、ローラちゃんってさー」
更衣室にて着替え中の事である。
夏真っ盛りの暑い頃、みんなで海に行こうという話になり、さくら亭の看板娘であるパティの紹介で、親方の知人が経営するという海の家にやってきたのだ。
「ん、なあに? トリーシャちゃん」
「おっぱい小さいよね」
「え?」
「だからぁー、胸ちっちゃいよねって言ってるのぉー」
そう言いながらトリーシャは自分の胸に手を当てる。
「ええっと……? それってあたしのこと馬鹿にしてるのかな?」
「あはは、ボク、最近ブラジャーがきつくってさぁー」
「…………」
ローラは無言で自分の胸を見下ろした。
確かにローラの小さな胸なら、ブラジャー選びには困らなそうだ。
「羨ましいな~ってね!」
「うひゃあ!?」
トリーシャはローラに後ろから抱きつくようにしながらくすぐった。
「あはは! ちょっと止めてよ!」
ローラはくすぐったがり屋だ。
「これでも結構気にしてるんだよ?」
「え? そうなの?」
「うん、だってほら、男の子にもジロジロ見られるじゃない?」
「ふぅ~ん……ひゃん!」
「あはは、ごめんね。つい出来心で」
トリーシャはくすぐる手を止めた。
「もう……ひどいんだから」
ローラは頬を膨らませる。
「ローラちゃんは可愛いもんねぇ」
「え? えへへ~」
素直にローラはにやけ顔で喜んだ。
星造ささむけさんに悠久幻想曲のローラちゃんとトリーシャちゃんでブラジャーの日を描いていただきました。
華やかなランジェリースタイルが見られて眼福です。
おへそっていいものですよね!
ささむけさん、ありがとうございました!
おまけ