ブラックジャックによろしく12巻と13巻

精神科病棟編は扱うテーマが重過ぎて話についてけないかな〜と思ったら、若い男女の恋愛を話の主軸に置いてストーリーが進められているので非常に感情移入しやすくなっていますね。
そして相変わらず読者をグイグイと引き込む展開の数々。
気が付くと3年くらい避けていたのが嘘のようにあっという間に最終巻まで読破。

昔、第121話「点火」の回が載っているモーニングを立ち読みした時は、なんだかよく分からない新聞記者が主役になっていて斉藤は完全に脇役なのか〜と残念がっていたんですが、今こうやって単行本で読んでみると、斉藤先生活躍できなくて当然だな〜と分かりました。
やっぱ、精神障害者に対する偏見について疑問を呈するには研修医程度じゃ説得力無いわね。

これドラマ化はしないのかなぁ。
池田小事件をモチーフにしたと思しき、精神障害者を装う計画的殺人犯。
それによって強まった偏見に苦しむ精神障害者の苦悩と恋愛。
テーマ的に、放送したら「不謹慎だ！」とヤジが飛ぶばかりかな。
マスコミにもケンカ売る内容だし。
何かしらタイムリーな出来事でも起きない限りは、さすがに作中の新聞記者の様には現実ではいかないのか。